このページでは、当社サービスの中でも熱交換器以外のサービスをご案内しています。
当社では熱交換器の補修・製作・改造技術から派生したサービスをご提供しており、意外と無くて困るホース・パイプ類の他、燃料・作動油タンク類のメンテナンスも行っています。
ラジエーター/ヒーターホース
ホース類は生産中止や欠品によるバックオーダーになり易いですが、無くては困る重要なパーツです。
当社ではラジエーター・ヒーターホース各種の製作・補修・改造加工を1本から行っており、現品をお預かりさせて頂ければほぼ同形状で対応が可能です。又、本体側の改造に伴うホース類の取り回しのカスタマイズも可能です。
※複雑な形状の場合には純正品とは異なり1本物としての製作は出来ませんので、複数のホースを繋げての対応となります。
当社では内径がφ10・12・13・15・16・18・19・20・22・25・28・30・32・35・38・41・45・48・50・51・54・57・60・64・70・76の26種類の各種ラジエーター/ヒーターホースをご用意しています(一部で取り寄せ品になる場合もあります)。
基本的に自動車用のラジエーターホースとなりますので、使用圧力は0.1~0.3MPa以下(ホース寸法によって異なります)、温度は140℃以下、使用する内容物は冷却液(又は水)でご使用下さい。
事例:農業機械用ラジエーターホースの製作
途中で捩れていたり、出入り口で内径が異なる異径ラジエーターホースです。新品が生産中止となっていた為、当社にご依頼頂きました。
画像の様に複雑な形状の場合には一本物としての製作は出来ませんが、途中途中で真鍮やアルミニウムによる金属製のパイプを製作して接続しますので、出入り口の内径が異なる異径ホースにも対応可能です(見た目は純正と異なりますが使用には支障はありません)。
基本的にはどの様な形状にも対応していますので、先ずは当社までご相談下さい。
現品が無い場合
基本的に現品をお預かりした上でトレースして製作していますが、現品を当社まで送れない場合や、そもそも存在しない場合もあります。そうしたケースではホースの各所の寸法を教えて頂けますと、当社で図面化してホースを製作します。
例えば、上図のイラストの様な三次元的に捻じれている場合でも、手書きで構いませんので三面図で書いたイラストをお送り頂けましたら当社で図面化しますので、その図面を確認頂いて問題が無ければホースの製作をします。
注意事項
- 材料費や作業工賃が発生する為に、ホースの金額としては高額になります(15,000円~)。
- 納期は形状によって異なりますが、概ね5~10営業日程度です。
- 形状が三次元的な場合には若干の誤差が生じます。その際にはお客様にて接続箇所の調整を行って頂く場合がございます。
- 両端部分は余裕を持って若干ながら長めに製作していますので、長過ぎる場合にはお客様にて適宜カットして頂く場合がございます。
- 現地での作業はしていません。
- 現品が無く、イラスト・図面での製作や改造の場合には詳細が必要となります。
- 当社で図面化する場合には図面化費用が必要になります(3,000円~)。
お取引の流れ
- ホースは変形している事が多い為、必ずパイプ側の外径を計測して下さい。
- 上記で計測した内容をお書き添えの上、現品を当社までお送り下さい。
- 到着後に内容を確認してご連絡を差し上げます。
- 提示内容で問題が無ければ製作してお送り致します。
ホース用お問合せ
エアコン/高圧ホース
劣化によるホース破れ補修、他部品への干渉による擦れ補修、異常圧力によるパンク補修、ユニットの新設に伴う新規製作・改造等々、旧ガス・新ガス共に当社にお任せ下さい。
尚、ガス漏れするとクーラーコンデンサーやエバポレーターを疑いがちですが、エアコンシステムのトラブルの際にはホース類の確認も併せてお願いします。
事例:輸入車用エアコンホースの補修
エアコンホースの劣化によるガス漏れでご依頼頂きました。
通常は一本のホースに一つの接続金具ですが、写真の様に一つの接続金具から二股に分かれているエアコンホースでも対応しています。
器械に入らないから難しいと他所で断られた案件でも、当社に一度ご相談下さい。
注意事項
- 材料費や作業工賃が発生する為に、ホースの金額としては高額になります。
- 一部の輸入車や特殊形状のエアコンホースの場合では対応が難しい場合もあります。
- 現地での作業はしていません。
- 現品が無く、イラスト・図面での製作や改造の場合には詳細が必要となります。
エアコンパイプ
振動によるひび割れ、事故による破損、腐食による穴あき等々、破損が酷くても復元が可能です。古くて入手が困難な場合にご利用下さい。
又、新規製作や改造加工も承っています。特に多い事例として、キャンピングカー等で新しくエアコンを追加する際に新規製作したり、長いパイプの一部をホースに交換・改造して作業性を向上させたり等々、加工から溶接・耐圧試験まで行える当社にご相談下さい。
事例:エアコンパイプの部分的な補修
事故によりアルミニウム製のエアコンパイプが押し潰されてしまい(赤線の箇所)、新品部品が入手不可だった為にご依頼頂きました。
破損箇所を切り取り新しいパイプを溶接して繋ぎ合わせる事により再使用が可能になります。特に当社では繋ぎ合わせる際にはパイプを被せて溶接しますので、強度も充分に保った状態で納品しています。
又、パイプの接続部(ユニオン等)が破損している場合でも当社在庫と交換致しますので、例えばネジ山が破損していてもご安心下さい。
事例:エアコンパイプの接続部の補修
接続部のネジ山が潰れてご依頼頂きました。
他の作業を行う際にパイプ類を外す事がありますが、高年式の場合にはネジ山が噛んでいる場合があります。材質がアルミニウムな為に軽い力でもネジ山が潰れる事がありますが、その場合には接続部のみの交換が可能です。
この様な事例の場合には相手側もネジ山が潰れている事が多い為、両方共に新品部品に交換して納品となります。
事例:エアコンパイプの現地補修
エアコンガスの漏れ補修でご依頼頂きました。
本案件ではリアエアコン側でガス漏れが発生していましたが、リア側は使わないとの事でしたので前部と後部を切り離し、パイプを潰して溶接しリア側にガスが流れない様にします。
お客様には予めガスを抜いてリフトアップして頂き、当社で作業し易い箇所で切断・溶接作業を行います。これにより着脱作業が不要となりますので、時間も経費も抑えられます。
※状況や状態によっては現地での作業が難しい場合もありますので、詳しくはお問合せ下さい。
注意事項
- 材料費や作業工賃が発生する為に、パイプの金額としては高額になります。
- 状況・状態によって現地での補修は可能ですが、製作・改造はしていません。
- 現品が無く、イラスト・図面での製作や改造の場合には詳細が必要となります。
燃料/ブレーキパイプ・その他配管
当社では燃料・ブレーキ・パワステ・ヒーターパイプや、その他の各種金属製配管の製作・補修・改造をしています。
一本の状態で製作する事も可能ですし、部分的な交換補修も可能です。又、長くて作業性が悪い場合には、パイプを分割式にしてジョイントで接続可能な様に製作する事も可能です。
事例:アルミニウム製ヒーターパイプの補修
静電気や塩害による腐食により、表面が削れて穴あきが発生してご依頼頂きました。
こちらもエアコンパイプ等と同様に、ホースの抜け留めを作った新しいパイプを繋いで補修します。ホースが接続される場所に近い為に最初からホースの劣化を疑いがちですが、意外とパイプ本体の腐食の場合が多い様です。
銅・真鍮・スチール・アルミニウム・ステンレスの溶接加工が可能な当社にお任せ下さい。
事例:真鍮製ヒーターパイプの補修
水を暖める為のヒーターパイプの補修でご依頼頂きました。
腐食に強い真鍮製のパイプですが、振動によって断裂しています。この場合には一回り大きい寸法のパイプを被せて溶接補修・補強していますので、同じ箇所からの断裂はありません。
事例:パワステパイプの補修
全体的な腐食によるオイル漏れでご依頼頂きました。部分的な溶接補修では再使用が難しい為、本案件では作り直しとなります。
取付金具部は現品を再利用しましたが、他は全て新しいパイプにて製作しています。複雑な形状でも現品をトレースして製作しますので、そのまま元通りに組み付けが可能です。
又、一部をホースに改造する事も可能な為、込み入った場所で組み付けが大変な場合にはご相談下さい。
事例:乗用車用のマフラー補修
配管補修の延長としてタイコ部分の穴あきやブラケットの脱落等で稀にマフラーの補修もしており、基本的に長く使える状態ではない事が多い為に当社ではお勧めしていませんが一時的な補修であれば対応しています。
※マフラーは漏れ確認試験が出来ません。又、腐食が酷い場合には補修が難しい場合もあります。
注意事項
- 材料費や作業工賃が発生する為に、パイプの金額としては高額になります
- 現地での作業はしていません。
- 現品が無く、イラスト・図面での製作や改造の場合には詳細が必要となります。
燃料/作動油タンク
当社では熱交換器の補修技術を発展させた、燃料タンク・作動油タンクの補修・改造を行っています。
腐食や破損による内容物漏れ補修、事故等による変形修正、車体構造の変更による各種改造、長くお使い頂く為の内部コーティング等々、全国から寄せられる様々なご要望にお応えしています。
豊富な実績・実例や、ウェブ上で概算お見積りが可能な燃料・作動油タンクの補修専門のウェブサイト(arakawa.tank.jp)をご用意しています。
事例:大型車用燃料タンクの補修
大型車用の燃料タンクの燃料漏れ補修でご依頼頂きました。
基本的に大型車用の燃料タンクはバンドで車体に固定されている事が多く、本体とバンド部の隙間に雨水が入り込みます。常に濡れている状態になりますので腐食の速度も速くなり、雨水が集まり易い底面部分を中心としてサビによる腐食で穴あきが発生します。
当社では穴あき箇所を溶接補修後、腐食に強い銅の板を貼り付けて補強した上で納品しています。
事例:自動車用燃料タンクの補修
漏れ補修・内部のサビ除去・内部コーティングの他に、バッフルプレートの復元で入庫した旧車用の燃料タンクです。
内外部の洗浄後にカメラで内部を確認し、所定の位置で一部を切り欠き露出させます。これによりバッフルプレートが腐食により破損しているのが判ります。
千切れて原型が判りませんので、残ったパーツから推測して新たにバッフルプレート製作し、溶接固定します。
純正よりも板の肉厚を厚くしてありますので、余程の事が無い限りこれで暫くは大丈夫です。
※車体等が動いた際に内容物もそれに合わせて波打ち、内部のパイプが内容物を上手く吸い上げられない場合があります。その波打つ内容物を抑える役割をしているのがバッフルプレートです。海岸の消波堤と同様の役割をしていると考えると解り易いかも知れません。
本案件では主に側面部分から燃料漏れを起こしていた為、溶接補修後に腐食の酷い箇所を重点的に銅板を貼り付けて全面的に補強しています。
この後、切り欠いた部位を元に戻し、漏れ確認試験を行い内部コーティングを施工して、仕上げの化粧塗装を行い完成となります。
※内部コーティングとは、燃料タンクの内部を特殊なコーティング剤で皮膜を作り、金属面を空気に触れさせない様に遮断して酸化を防ぐ方法です。
事例:アルミニウム製燃料タンクの改造加工
車体の構造変更等により、燃料タンクのサイズ調整でご依頼頂きました。
写真は指定された寸法で切断したところで、これより本体を縮めて溶接して元に戻します。寸法の確認後、漏れ確認試験を行い納品しました。
本案件はアルミニウム製の燃料タンクですが、スチール製でも改造加工が可能です。小型化・大型化・形状変更等々、お困りの際にはご相談下さい。
事例:作動油タンクの改造加工
メンテナンスハッチの増設でご依頼頂きました。
本案件ではハッチ部分をお客様から支給されましたので、当社は指定された位置で切り欠きメンテナンスハッチを埋め込み溶接した後、漏れ確認試験を行い納品しました。
他にも、サブタンクに繋がるパイプの増設、給油口の移設、ドレンコックの増設等々、様々な案件を行っています。
エアータンク・その他タンク類
燃料・作動油タンクの他にエアータンクの補修・改造を行っています。当社ではエアー漏れ箇所の溶接補修のみではなく、腐食箇所を全体的に補強して納品しています(画像では判り易くする為に半分のみ補修した状態です)。
腐食によるエアー漏れや事故等による破損等々、高年式や特殊車両の場合には新品の入手が困難な場合がありますので、その際には当社までご相談下さい。
事例:アルミニウム製エアータンクの補修
エアータンクによく見られる、腐食による穴あき補修でご依頼頂きました。
アルミニウム製の場合にはバンド固定部分の腐食が多い為、該当箇所を溶接補修後、アルミニウムの板を更に貼り付けて溶接して補強しています。加えて、取り付け用のボス部分も腐食で削られているケースが多い為、こちらも新品に交換・溶接しています。
現在ではアルミニウム製のエアータンクが主流ですが、スチール製のエアータンクの補修・改造も承っています。又、エアータンク以外の水タンク・薬品タンク等の各種タンクも、スチール・アルミニウム・ステンレスと様々な材質に対応しています。
事例:水タンクの漏れ補修
本体の材質がスチール製で、長年の使用による水漏れ補修為にご依頼頂きました。
全体的に腐食して無数の細かい穴あきがありましたので、漏れ箇所を溶接補修した上で銅板を貼り付けて補強しています。基本的に燃料タンク類と同様の作業工程となりますので、その他のタンク類も漏れ確認試験をした上で納品しています。
事例:アルニウム製オイルパンの補修
アルミニウム製・大型車用オイルパンの漏れ補修でご依頼頂きました。
スチール製と異なり、アルミニウム製の場合には腐食よりも割れたり擦れによる穴あきの方が多いです。こうした場合には割れている箇所よりも、かなり大きめにアルミニウム板を溶接で貼り付けして補強しています。
当社では各種タンク類の補修の延長として、この様にオイルパン(スチール製・アルミニウム製)の補修も行っています。
※オイルパンの様な開放型の場合には、当社では通常の漏れ確認試験が出来ません。全て簡易検査での確認のみとなります。
事例:機械用ブロック型オイル分配器の漏れ補修
数箇所のひび割れによるオイル漏れでご依頼頂きました。
複数のオイルラインを一箇所に纏めると、場所によって使用圧力や温度が異なりますので長期の使用では本体に歪みが発生してしまう場合があります。又、オイル漏れはありませんが、念の為に薄くひびが入っている箇所も溶接補強して納品となります。
注意事項
- 当社に修理品をお送り頂く際には内容物を完全に抜き取り、内容物が外部に漏れ出して他のお荷物を汚さない様に梱包をお願いします。
- 現地での補修作業等はしていません。
- エアータンクの製作は出来ません。
- 現品が無く、イラスト・図面での製作や改造の場合には詳細が必要となります。
- 詳しくは燃料・作動油タンクの補修専門のウェブサイト(arakawa.tank.jp)をご覧下さい。
各種塗装
当社の石狩工場では焼付塗装を始めとした各種塗装サービスを行っています。メラミン塗装・ウレタン塗装・粉体塗装と、素材や用途に応じてお選び頂けますので先ずはご相談下さい。
又、一般塗装ブースの隣に大型車両の塗装が可能な大型塗装ブースを完備しています。特に新車時の下回りの防錆塗装のご依頼が多く、融雪剤を散布する降雪地域ならではのサービスです。
事例:粉体塗装
「粉体塗装」とは一般的な液体の塗料とは異なり、粉末状にした塗料を静電気を利用して対象に付着させる塗装技術です。
液体の塗料ではどうしても塗料の膜(塗膜=とまく)の厚さが場所によって異なってしまいますが、粉体塗装では静電気によって付着させますので塗りムラが無く塗膜の厚さが均一になり、更に液体の塗料よりも塗膜が厚く出来るのが特徴です。
塗装後、開口部が2M×2M以上もある専用の大型乾燥炉で塗装を焼き付けて完成です。
事例:大型トラックの塗装
箱型トラックの中でも箱が左右に開口する、ウイングボデー車両の塗装でご依頼頂きました。
塗装を行う箇所以外は丁寧にマスキングを施し、指定箇所に指定色を塗装します。特に、自動車用の塗装には耐水性・耐油性・耐候性の高い2液性のウレタン樹脂塗料を使用していますので、長くご使用して頂けます。
注意事項
- 車両塗装は完全予約制になります。
- 対象物が高温に耐えられない素材の場合には焼付塗装は出来ません。
- 対象物が柔らかい素材には塗装は出来ません。
- 現地での塗装業務はしていません。