当社の実績・実例22

  • 用途:船舶用
  • 形状:シェル&チューブ式
  • 状態:冷却水漏れ
    • 概要

       船舶用のインタークーラーで、腐食による冷却水漏れの補修でご依頼頂きました。
       本来であれば船舶用熱交換器は内容物が漏れた時点で新品への交換が望ましいのですが、現在は新品が入手不可との事でしたので当社で現品をお預かりして補修作業となります。

      インタークーラーから冷却水漏れが発生している。
      状態によって異なりますが、当社で補修可能な場合がございます。
      新品が入手出来ないので、能力が落ちても良いので修理して欲しい。
      当社では補修は推奨しておりませんが、新品が無い場合にはご相談下さい。

      作業内容

       本案件では過去に他社での補修履歴が幾度もあり、最終的に他社ではどうにもならない状況で当社に入庫しました。
       本案件ではチューブ(内容物の通る管)の腐食による内容物漏れで入庫しており、過去の修理履歴を見ると腐食したチューブを埋めて使えない様にしてありました。漏れ箇所や原因によって補修の方法は様々ですが、予算や納期を勘案してある程度の犠牲は仕方が無いので使えなくしてしまう場合もあります。但し、能力の低下に繋がりますので使えない様にしてしまうのも限界があり、本案件では約45%のチューブが既に埋めてありましたのでここから更に当社で埋めて当面は凌げたとしても、すぐに他のチューブが腐食して漏れ出してしまう可能性が高いです。

       このインタークーラーは「エロフィンタイプ」と呼ばれる、一本のチューブに円盤状のフィンが重なっていてそれぞれのフィンが独立している形状の熱交換器です。これは製造会社にしか製作は出来ず、当社では対応不可の形状になります。又、船舶用のインタークーラー/アフタークーラーは海水を引き込みエアを熱交換する働きをしますが、海水は塩分を含んでいるのでどうしても腐食してしまいます。その為、一般的には特に塩分に強いキュプロニッケル(白銅)が使用されており、普通の銅管や真鍮管は利用出来ません。
       ヒアリングによりますと現在の利用では負荷を掛けての運航はしておらず現状の能力(約半分が使えない状態)でも問題は無いとの事でしたので、当社では幾つかキュプロニッケルのチューブの在庫があり、フィンは付いていない状態ですが能力的には現状と比べて大差は無いと判断し、チューブの入れ替えをご提案しました。

       腐食したチューブを撤去し、プレート(チューブを差し込み抑える上下の部品)を磨いて綺麗にし、全長を調整したチューブを仮組してケースに合わせて微調整します。特に問題が無ければプレートとチューブを溶接し、漏れ確認試験を行いチューブの入れ替え作業が完了します。

       チューブの入れ替えを終えたコア部分をケースに収め、完成・納品となります。

      注意事項

      • 本案件では当社在庫のキュプロニッケルで対応が出来ましたが当社に在庫が無い場合にはチューブの取り寄せとなり、凡そ1~2ヶ月程度のお時間が必要となります。
      • 全ての船舶用熱交換器に当社が対応出来る訳ではありません。

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