- 用途:船舶用
- 形状:シェル&チューブ式
- 状態:定期整備での入庫
- 排ガスで汚れているので定期検査に合わせて綺麗にしたい。
- 薬品等で内外部まで綺麗に洗浄し、漏れ確認試験まで行います。
- 海水の当たる面が削れてしまい、漏れが発生しており困っている。
- 程度によって異なりますが、大半は当社で補修が可能です。
- 当社にお送り頂く際にはタンク部も必ずお送り下さい。
- パッキンはお客様の支給となります。
- この補修内容はお時間が必要となります。
概要
定期検査時に合わせて船舶用インタークーラーの内外部の洗浄でご依頼を頂きました。
船舶用の熱交換器は頑丈で特殊な黄銅で製造されていますので、定期的なメンテナンスを行えば長期間の使用が可能な製品です。
作業内容
タンク部を外してコア部の表面(プレート部)を簡易洗浄してみると、キャビテーションにより侵食(エロージョン)されていました。この侵食が酷い場合にはチューブまで達してしまい内容物漏れが発生しますので、洗浄後には復元する必要があります。
侵食は特に入り口側で発生し易い症状ですので、フランジから覗いた状態でチューブの淵が欠けている場合には早めのメンテナンスが必要となります。
侵食の酷い箇所を重点的に溶接による肉盛り作業を行った後に、更にその上から細かい侵食箇所を半田により肉盛りして納品となります。尚、この状態から特殊塗料を散布するオプションもご用意しています。詳しくはお問合せ下さい。
基本的にキャビテーションの多くはシステム側の問題で発生しますので、この補修作業は飽くまでも一時的(三年間程度)な内容となります。定期検査や中間検査時のエンジン開放整備時に合わせて、熱交換器も定期的なメンテナンスを行って下さい。
注意事項