当社の実績・実例11

  • 用途:船舶用
  • 形状:シェル&チューブ式
  • 状態:洗浄・保守点検
    • 概要

       定期メンテナンスに合わせて船舶用インタークーラーの内外部の洗浄及び、内部で不具合も発生している為にご依頼を頂きました。
       船舶は自動車と同様に定期的な検査が実施されており、特に海上で運用される為に少しの不具合も見逃せません。

      定期検査なのでオーバーホールして綺麗にして欲しい。
      当社では全て分解し、内外部の洗浄を行った上で漏れ確認試験まで行います。
      内部で冷却液が上手く流れていないので何とかしたい。
      削られてしまった箇所を肉盛り溶接・研磨し、元の状態に復元します。

      作業内容

       洗浄の為に分解します(写真は簡易洗浄後です)。この際にボルトが固着して噛んでしまいネジ山が破損している場合もありますが、オス・メス両方のネジ山を復元して納品しますのでご安心下さい。
       この形状の熱交換器はタンク部に仕切りがあり、途中でUターンする構造になっています。その為、パッキン箇所に不具合があるときちんとUターンせずに内部で滞留してしまい、本来の性能を発揮する事が出来ません。又、キャビテーションによって表面が削られる場合が多く、その状態を放置しておくと冷却液漏れに繋がりますのでこちらも併せて補修します。

       基本的にキャビテーションはIN側のプレート部に集中しますが、本案件も片側のみが侵食していた為、深く削られている箇所を肉盛り溶接した後に全体的に半田を持って厚みを出しています。

       補修した箇所に、更に重ねて特殊な薬品を散布します。これによって次回のメンテナンス時までキャビテーションから保護されますので、製品の寿命が格段に延びる事に繋がります。この作業はオプションとなりますので、ご希望の場合はお申し付け下さい。

       近くで見るとコア部の表面(プレート部)がキャビテーションにより侵食されています。
       本来であれば内部でUターンさせる為の仕切り部分ですが、本案件では深く侵食しており仕切りの役目を果たさずにいるので肉盛り溶接して元通りにします。

       タンク側の仕切り箇所も削られていた為、銀を多く含んだ銀ロー棒で肉盛り溶接した後に削って平らにします。これでコア側のプレート部との設置面が合いますので、元通り内部で綺麗にUターンします。
       この後、お客様より支給される新品のパッキンを使用し、分解したタンク部を組み立てして納品となります。

      注意事項

      • 当社にお送り頂く際には、分解せずにそのままお送り下さい。
      • パッキンはお客様の支給となります(現品のパッキンの再使用は出来ません)。
      • コア部の表面保護材の散布はオプションとなります。

    総合お問合せフォーム

    当社の総合FAQ(https://faq.radiator.jp/)がございます。こちらに全てのFAQが記載されていますので、詳しくは総合FAQをご覧下さい。

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